大阪府東大阪市 今西歯科医院 歯科助手の仙波です。
暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?こんなにも暑いと夏バテになってらっしゃる方も少なくないとおもいます。でも、夏バテをするのはからだだけでしょうか?実は“お口の中も夏バテする”のです。自覚がないという方は一度お口の中を意識してみてください。なんとなく不快な感じがしませんか?暑い夏は、体調だけでなく口内環境も悪化しやすくなります。今回は、そんな夏ならではの口内トラブルについていくつか紹介いたします。まずは、一般的な夏バテについておさらいしましょう。夏バテの症状には以下ものもが挙げられます。疲労・食欲不振・倦怠感・微熱・居痛・下痢・吐き気・・・etcいずれも暑さによって、自律神経が正常に機能しづらくなったことで引き起される症状です。室温と外の温度差が開きすぎ、からだがついていかないことも、倦怠感や体調不良の一因になります。上記のような症状がでたら、きちんと夏バテと自覚してしっかり体を労りましょう。では、夏バテが口内環境に与えるダメージについてご紹介します。
一つめは、“口臭がきつくなる”夏バテによって免疫が落ちている時には、口の中にいる菌の活動が活発になります。そうなると気になるのが口臭です。口臭の主な原因は、舌に汚れが溜まってできた苔にあり、臭いがきつくなるのは舌苔で繁殖した菌によって発生する、硫化水素のような臭いのせいです。普段は、唾液の自浄作用によって、ある程度は菌の繁殖が抑えられていますが、夏は汗をかくことで体内の水分が不足しやすく、唾液の分泌量が減りがちに。つまり、夏バテすると、「免疫力の低下」と「唾液の自浄作用の低下」というWパンチで、口の中の菌が繁殖してしまう危険があるのです。また、夏はつるっとしたのどごしのよい食べ物が好まれますが、それにより噛む回数が減り、唾液の分泌が促進されにくくなるので、それも口臭の原因になります。
二つ目は、“歯周病が悪化する”夏バテの影響で口の中の免疫力が低下すると、もともと口の中にいた歯周病菌が元気になることで歯周病が進行しやすいといわれています。しかし、ほとんどの人は、歯周病になっても自覚症状がないので夏場に気付かないうちに歯周病が進行してしまうケースも少なくないそうです。
三つ目は、“口の中が浮腫む”
水分補給のし過ぎで、脚が浮腫んでしまったりした経験はないでしょうか?実は、脚だけでなく粘膜の多い口の中も浮腫みやすいのです。表に見えないので気にしない方もいらっしゃると思いますが、最悪の場合舌が浮腫み過ぎて喉を塞ぎ、呼吸困難になってしまう可能性もあるのです。口の中の浮腫みも決して侮ってはいけません。三つの症状を紹介しましたが、知らなかった方がほとんどだと思います。夏バテや熱中症の対策の意識は高く持たれてると思いますが、「口の中も夏バテする」という危機感を持っている人はほとんどいないでしょう。その意識の低さが夏場に口内環境が悪化しやすい理由の1つかもしれません。お口の状態は、全身とつながっているということが分かってきているので、からだ全体の健康のためにも、今日からお口の中の夏バテの防止を意識して過ごしましょう。
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