こんにちは、大阪府東大阪市の今西歯科医院 歯科助手の河合です。今回は抜歯後のドライソケットという状態についてお話します。
体は外傷ができると出血してかさぶたになり、それが患部を覆って自然に治っていきます。歯を抜いた時も同じように血が出て抜歯後の穴に溜まり、その血は「血餅(けっぺい)」というゼリー状の塊になります、血餅はフタとなって露出した骨(歯槽骨)を外部からの刺激や細菌から守り、やがて傷口の穴は自然にふさがり治癒していきます。
ところが血が十分に出なかったり、できかけの血の塊が取れてしまうと、骨に直接刺激があたって炎症を起こし、痛みが生じます。この状態を「ドライソケット」といいます。通常抜歯すると一日から四日で痛みは治まりますが、ドライソケットの場合は治まらないだけでなく痛みが増すことがあります。
ドライソケットを防ぐために、抜歯したその日はお風呂は入らないようにしましょう。全身の血行がよくなり、せっかく血がとまっていてもまた出てきてしまう可能性があります。激しい運動も同様に血行がよくなるため控えておきましょう。また、歯磨きの時患部は触らないようにしましょう。歯磨きをしすぎてしまうと、できかけの血餅がはがれてしまう可能性があります。そして、うがいの時は中でブクブクうがいはせずに、含んで出す程度にしておきましょう。出血を気にしてうがいしすぎることがドライソケットの原因になります。
そのまま放置してしまうと痛みが悪化するだけでなく、細菌に感染する危険性もあるので、早めに対策をすることが重要となります。もしドライソケットになってしまった場合は、抜歯した歯科医院で診てもらいましょう。
歯のことでお困りなら、今西歯科医院へ。
投稿日: 2018年10月27日
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