プチ矯正

「前歯のガタガタが気になるけど、矯正治療は治療期間も長いし、費用も高いので、なかなか踏みきれないなぁー」と悩んで終わる方が多いと思います。

一般的に矯正治療（歯列矯正）とは、上下の顎のバランス、歯の大きさと顎のバランスを整えることにより顎全体の咬み合わせを構築しながら歯並びを治していくため、年単位の治療期間がかかってしまいます。

でも、「前歯の見た目だけが気になっていて、とにかく簡単で早く安価で治療できたらいいのに・・・」と思われている方もおられるのではないでしょうか？

◆歯を削ってかぶせる治療が嫌だ。
◆長い期間ワイヤーをつけるのに抵抗ある。
◆前歯の見える箇所だけきれいにできたらいいな
◆気になっている所だけ矯正で治してほしい・・・」
◆結婚式までに急いで前歯だけ治したいのですが・・・

とお考えの患者様にはプチ矯正をおススメします。

部分矯正とはＭＴＭ（Minor Tooth Movement）,あるいは最近ではプチ矯正とも呼ばれています。短期間で前歯のちょっとした凸凹をきれいにしたり、ちょっとした前歯のすきっ歯を治したいといったご要望にお答えする矯正法です。これは本格的な矯正治療のようにすべての歯にブラケットを付けたり、歯を抜いて前歯を引っ込めたりせずに、必要なところだけに最小限に装置をつけて治療する方法です。奥歯を動かさない場合が多いので治療期間が短くなり、また費用も安く済みます。そして最新のマウスピース矯正を併用することでブラケットを付けている期間が2〜3ヶ月で済むということも可能になりました。

上下の咬みあわせの関係や凸凹の程度などで部分矯正ではできないケースもあります。部分矯正が適応できるかどうかは、十分なカウンセリング、検査をして検討する必要があります。一度、相談にお越しください。

動的治療時

●ワイヤー矯正ブラケットの種類（歯の表面につけるボタンみたいな器具）

保定治療時

●可徹式装置（取り外しができる）：夜間のみ使用

補綴治療（ほてつちりょう）と違い、歯を削らずに歯並びを治せるところが矯正治療のメリットですが、歯がガタガタになるという事は、顎の大きさに比べ歯のサイズが大きいためにおこる状態なので、このスペース不足が大きい場合は、このガタガタを改善するためには、どこかにスペースを作らないといけません。
このため治療の途中で、＊ストリッピングといって歯をヤスリのようなもので少しだけスライスして歯の幅を小さくする必要が出てくるかもしれません。（これにより　むし歯になりやすくなったり、歯周病になりやすくなるというリスクはありません。文献により安全性は証明されています）
また、下顎前歯で、ガタガタのかなりひどい場合は、１本歯を抜歯する場合もあります。
（この場合、抜歯してできたスペースは、最終的にはきれいに閉じてなくなります）

治療期間に関しては、約3〜6ヶ月と全顎の通常の矯正の3〜5年に比べ、かなり短くなっています。これは、動かす歯が前歯だけに限局しているため、歯の移動差が少なくて済むためです。通院間隔は2〜3週間に1回と全顎の矯正（約1〜1.5カ月に1回）に比べ、短くなっていますが、プチ矯正の場合、全体の治療期間を短くするために、治療の間隔を短めにしております。

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